はじめての出産。
無痛分娩で計画しながらも、子宮口がなかなか開かず緊急帝王切開になった私の経験。
どなたかのお役にてたば幸いです。
無痛分娩で計画入院
はじめての出産。歯医者でさえ怖い私は最初から無痛分娩しか選択肢にはありませんでした。
私の中での病院選びポイントはこのような感じ
- 無痛分娩
- 個室
- 出産立ち会い
- ごはんがおいしい
- 母子同室
すべて当てはまり、通える範囲の産院を見つけ、予約・検診を経ていざ計画入院となったのでした。
入院初日はさほど緊張もなく、夕方には子宮口にバルーンを入れる処置。
その後夕食、明日には生まれるのか、、と期待に胸を膨らませ就寝しました。
陣痛促進しながらもなかなかお産が進まず泣いて過ごす二日間
翌日担当医の先生と確認しながら、立ち会い出産のできる個室にて過ごしていました。
出産時には部屋が分娩室になるというお部屋です。
値段は高かった記憶です。(後に無駄になるのですが。。。)
無痛分娩でも唯一痛みに堪えないといけないのが、硬膜外麻酔。
背中に針を刺して、そこから麻酔が入るようにするものです。
これが怖くて、変な感覚もあります。。
まだ生まれる気配もなく計画予定日を過ぎました。
入院から三日目、ちょろちょろと破水、母体の体力が危うくなり緊急帝王切開で手術室へ
「いよいよ生まれたか?」「もう生まれた?」「まだなの?」
計画分娩なのを知る親、親族からはそんなメールが。。
正直これが一番つらかった。悪気がないのはわかります。
心の焦りと不安、怖さで私の精神も極限で、泣き出すことが増えました。
夫は常に付き添っていてくれ、家族からのそんな意見をシャットアウトしていてくれました。
担当医から「このまま進まないと帝王切開になるかも」と。
帝王切開のことは考えてもいなかったのでパニックです。
今まで手術をしたこともなく、まさか自分のお腹を、病気じゃないのに切るなんて。。
不安で不安でたくさん検索しました。帝王切開経験した友達にも聞いてみたり。
(自分が同じような時に経験者の意見に救われた、そんな思いがこのブログのきっかけでもあります。)
そうこうしているうちに午後8時すぎ。
私の体力の限界と、赤ちゃんの心拍も心配、ちょろちょろと破水してしまい、そこから感染の数値が上がったことが原因で、緊急帝王切開に。
断固拒否の私でしたが、担当医から「二人の命をまもるため、唯一赤ちゃんを安全に出せる方法」と言われ、決意。
怖くて泣きながら手術室へ行きました。
無事出産(手術中は部分麻酔)
手術台には自分で上がります。
手術室の看護師さんはテキパキとしながらも、不安な私を落ち着かせるよう優しく、不安も少しだけやわらぎました。
部分麻酔をし、ドクター二人がかり。「今から切るよー、こうするねー、大丈夫だよー」と常に声をかけてくれていました。
私は手術中「赤ちゃんがんばれー、赤ちゃんがんばれー」と頭の中というより、小さく声に出して祈ってました。
「ちょっとおすよー、赤ちゃん出るよーー」と先生の声。「お母さん左向けてあげてー」と看護師さんに左に顔を向けてもらい、初めてのわが子との対面でした。
元気に泣いてる。動いてる。感動とほっとした気持ちで涙が止まりませんでした。
赤ちゃんが生まれるまでの手術時間は20分もなかったと思います。
生まれた後は全身麻酔に切り替えて、縫合してもらいます。麻酔から覚めるよう声を掛けられ、ベッドごと病室へ移動。
縫合している間に夫と母は赤ちゃんに会い、抱っこできたとのこと。
無事に生まれてよかった、そして体力の限界に近い状態でしたが母体も無事でした。
術後の痛みとの闘い
帝王切開の場合、いったん赤ちゃんは新生児室でお預かりです。母体の回復が優先。まだ部分麻酔が聞いているときは余裕でした。思ったより平気だなと。
しかし、麻酔も切れてきます。数時間ごとに看護師さんが病室にきて、子宮の収縮の確認なのか、お腹を上から押します。これが悶絶の痛み。夜の出産だったため、就寝時間で真っ暗。興奮して眠れない。時間がとても長く感じました・・・痛み止めは飲み薬よりも座薬が一番効きました。看護師さんにお願いして、入れてもらっていました。
術後なので、口にするのは「os-1」のみ。確か翌日夜にはおかゆが食べられたと記憶しています。最高においしかったです。
翌日赤ちゃんを部屋に連れてきてもらい、抱っこできたり、写真を撮ったり。新生児室へ帰ってしまうのが寂しくて。赤ちゃんのお世話のため早く回復しよう!という気持ちになっていました。
尿管もはずれ、点滴を押しながら傷が痛むので前かがみに歩きます。院内には同じような方もいて、私だけではないんだ、と。同志がいる、という気持ちでした。わが子へ会いに新生児室へ。まもなく母子同室と聞いてわくわくしていました。
母子同室と母乳の悩み
いよいよ母子同室。待ちに待っていました。夫も毎日会いに。友達や義母、義父も会いにきて抱っこしていました。母乳は搾乳して新生児室にとどけることもできました。
はじめての母乳なので、看護師さんが教えてくれます。搾乳機の使い方のレクチャーもありました。搾乳すれば母乳が出るという感じだったので、あまり不安にも思わなかったのですが同室が始まった夜、予想外に大変だったのです。
いざわが子に飲ませようとしても、うまくいかない!!断固拒否される。。搾乳したものを哺乳瓶で飲むことはしてくれました。
夜泣きしている間に、搾乳しておいたものを哺乳瓶に入れてからぬるくしてあげて、とヘトヘトでした。。看護師さんにも無理せずミルクでもいいよと言われミルクもあげながら混合に。
育ってくれれば母乳でもミルクでも良いんだよ、と助産師さんに言われました。あの言葉が救ってくれました。
母乳問題はまた別記事で詳しく書く予定です。
無事退院
朝食ビュッフェがある病院で、同じ時期に出産をしたママたちとコミュニケーションがとれるのがとてもよかったです。二人目、三人目出産のお母さんからいろいろなアドバイスを聞けたり。
出産日から数日で皆退院です。初産婦さんと経産婦さんでは退院の日数も違いました。帝王切開の人は1日長い入院でした。
1週間の出来事とは思えないような濃い日々を過ごし。最後の診察で担当医からも「稀にみる超難産だったね」と。たくさんの予想外がありましたが、どんな形であれ無事に生まれてくれてありがとう。それに尽きます。